朝立ちが減ったのは年齢のせい?テストステロンと血管のサイン

男性ホルモン

「朝立ちってさ、健康のバロメーターらしいぞ」

格闘技仲間と飲んでいたとき、ハイボールを片手に一人がそう言い出しました。

男だけの飲みの席なので、話はそのまま盛り上がります。「最近どうだ」「俺はもう週に何回かだな」と、みんな意外なほど正直でした。

私は笑って聞いていましたが、内心は少し引っかかっていました。

翌朝、8時のアラームを止めたとき、ふとそのことを思い出しました。言われてみれば、若いころのように毎朝、という感じではなくなっている気がします。いつからそうなったのかも、正直よく覚えていません。

健康診断の結果は隅々まで読むほうですが、こればかりは数値に出ません。少し調べてみることにしました。

朝立ちはなぜ起こるのか

朝立ちは、医学的には「夜間勃起現象」と呼ばれるものの一部だと言われています。

人は眠っている間、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠りを繰り返していて、レム睡眠のたびに自然な勃起が起こるとされています。一晩に数回起こり、目覚める直前のレム睡眠のときに気づくのが、いわゆる朝立ちです。

性的な刺激とは関係なく起こる、体の自然な働きだということです。

なぜ「健康のバロメーター」なのか

夜間の勃起には、陰茎の組織に酸素をたっぷり届けて、しなやかさを保つ役割があると考えられています。

そして、この自然な勃起が起こるためには、次のような条件がそろっている必要があると言われています。

  • 血管がしなやかで、血液がしっかり流れること
  • 神経が正常に働いていること
  • 男性ホルモン(テストステロン)が十分にあること

つまり、朝立ちがあるということは、これらがある程度うまく働いているサインだと考えられるわけです。仲間の言っていたことは、あながち間違いではなかったようです。

朝立ちが減る原因として考えられること

朝立ちの回数は、年齢とともに少しずつ減っていくのが自然だと言われています。ただ、急に減った、ほとんどなくなった、という場合は、次のような変化が関係していることもあるようです。

テストステロンの低下 男性ホルモンは、40代ごろから少しずつ減っていくと言われています。テストステロンと年齢の関係については、更年期・LOH症候群とEDでも書いています。

血管の変化 陰茎の血管はとても細いため、動脈硬化の影響を早い段階で受けやすいとされています。血管についてはコレステロール値とEDの関係でも触れました。

睡眠の質の低下 朝立ちはレム睡眠と関係しているため、眠りが浅かったり、途中で何度も目が覚めたりすると、起こりにくくなることがあるようです。

お酒 寝る前の飲酒は、眠りのリズムを乱すと言われています。毎晩飲んでいる私には、耳の痛い話です。

心因性のEDとの見分け方

朝立ちには、もうひとつ大事な意味があると言われています。

夜の場面ではうまくいかないのに、朝立ちは普段どおりある。そんな場合は、体の問題よりも、緊張や不安などの心の問題が関係している可能性が考えられるそうです。

反対に、朝立ちも含めて全体的に減っている場合は、血管やホルモンなど、体の側の変化が関係していることもあるようです。

緊張と勃起の関係については、新しいパートナーとEDの関係でも書いています。

私が見直していること

調べてみて、まず意識するようになったのは、睡眠とお酒です。

  • 寝る直前の飲酒を減らし、飲むなら早めの時間に切り上げる
  • 寝る時間をできるだけ一定にする
  • 朝の様子を、なんとなくではなく意識して気にかけてみる

トレーニングのお客様には「体の変化に気づくことが、最初の一歩です」とよくお伝えしています。自分の体のこのサインには、ずいぶん長い間、気づかないふりをしていたのかもしれません。

気になる変化が続くときは

朝立ちの回数には個人差が大きく、毎朝ないからといって、すぐに心配する必要はないと言われています。

ただ、急に減った、ほとんどなくなった、夜の場面でも変化を感じる、といった場合は、体からのサインとして受け止めたほうが良さそうです。

活力の低下や男性機能の変化が続く場合は、自己判断せず、専門家に相談してみることをおすすめします。


個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

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