健康診断まで、あと2週間でした。
去年の結果を見返すと、体重と血糖値が、ほんの少しずつ上がっています。今年こそは数字を下げておきたい。そう思い立ち、その日の夜から夕食の白米と締めのラーメンをやめました。
トレーナーとして、急な食事制限はおすすめしないとお客様には伝えています。それでも、自分のこととなると話は別でした。
最初の数日は、体重がおもしろいように落ちていきました。ところが1週間ほどたったころから、夕方のセッションで、どうにも踏ん張りがききません。トレーニングの重量も、いつもより上がりませんでした。
なんとなく気力も落ちている気がして、食事の減らし方に問題があったのではと、調べてみることにしました。
糖質制限で起きていたこと
糖質を減らすと、体の中に蓄えられていた糖と、それと一緒にためられていた水分が抜けるため、最初の数日で体重が落ちやすいと言われています。
つまり、最初に減った体重の多くは、脂肪ではなく水分だった可能性があります。
一方で、糖質は筋肉や脳にとって大事なエネルギー源です。トレーニング量が多い人が急に糖質を大きく減らすと、力が出にくくなったり、疲れが抜けにくくなったりすることがあるようです。
極端な食事制限とテストステロン
さらに気になったのが、男性ホルモンとの関係です。
食事の量を大きく減らし、体が「エネルギーが足りない」と感じる状態が続くと、テストステロンの値が下がることがあると言われています。
体にとっては、生きていくためのエネルギーを確保することが最優先です。エネルギーが足りないときは、ホルモンを作る働きが後回しにされるのではないか、と考えられているようです。
また、糖質を極端に減らした食事と、テストステロンの関係を調べた研究もあります。特に運動量が多い人では、ストレスホルモンが増えやすく、テストステロンとのバランスが崩れやすいという報告もあるようです。
疲れと男性ホルモンの関係については、疲れとホルモンの関係でも書いています。
太っていてもテストステロンは下がる
ここで難しいのは、体重が増えすぎることも、テストステロンを下げる原因になると言われている点です。
お腹まわりの脂肪が増えると、男性ホルモンが女性ホルモンに変わりやすくなるとも考えられています。体型の変化とEDの関係については、肥満・メタボリックシンドロームとEDで詳しく書きました。
つまり、太りすぎても、急に減らしすぎても、男性ホルモンにとってはマイナスになる可能性があるということです。大切なのは、極端に振れないことなのだと思います。
体重を落としながら活力を保つために
調べた内容をもとに、私が見直したことです。
- 糖質をゼロにするのではなく、夜の量を減らす程度にとどめる
- 締めのラーメンはやめるが、トレーニング前後には糖質をとる
- 肉、魚、卵などのタンパク質は、しっかり食べる
- 脂質も、魚や卵、ナッツなどからある程度とる
- 体重は1か月に1〜2kgほどのペースを目安にする
食事を元に戻すと、数日でセッション中の踏ん張りが戻ってきました。体重の減り方はゆるやかになりましたが、そのほうが長く続けられそうです。
ダイエットと抜け毛の関係については、ダイエットと抜け毛でも触れています。急な食事制限は、髪にとっても良くないと言われています。
健康診断の数字は「一夜漬け」できない
結局、健康診断の結果は、去年とほとんど変わりませんでした。
2週間の一夜漬けで、1年分の生活習慣は帳消しにはならない。考えてみれば当たり前のことです。
体重や数値を整えることは大切ですが、そのために活力や男性ホルモンを犠牲にしてしまっては、本末転倒だと思います。
活力の低下や男性機能の変化が続く場合は、自己判断せず、専門家に相談してみることをおすすめします。
個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。


コメント