半年ぶりに歯石取りに行ったとき、歯科衛生士さんに言われました。
「歯ぐきから結構出血してますね。ちゃんと磨けてますか?」
口を開けたままなので「ふぁい」としか返せません。担当の衛生士さんはいつも容赦がないのです。でも良い人なんですけどね。
心当たりはありました。ジムのセッションが終わるのは、遅い日だと22時です。そこから遅い夕食とビール、ハイボールで一日を締めくくり、気づけばソファーで寝落ち。歯みがきは翌朝にまとめて、という夜が週に何度かあります。
健康診断の結果は毎回隅々まで読むタイプですが、そこに「口の中」の項目はありません。最近、夜の自信が以前ほどではないと感じる瞬間があったこともあり、少し調べてみることにしました。
歯周病とEDの関係
歯周病は、歯と歯ぐきのすき間に細菌がたまり、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起きる病気です。
初期は痛みがほとんどなく、歯みがきのときに少し血が出る程度なので、放置されやすいと言われています。
海外の研究では、慢性的な歯周病がある男性は、そうでない男性に比べてEDを抱えている割合が高いという報告が複数あるようです。
もちろん「歯周病だから必ずEDになる」という単純な話ではありません。ただ、無視できないつながりとして注目されているのは確かです。
口の炎症が血管に届くという考え方
勃起は、陰茎の血管が広がって血液が流れ込むことで起こります。このとき血管を広げる役割を担っているのが、血管の内側から出る一酸化窒素という物質です。
歯ぐきに慢性的な炎症が続くと、炎症に関わる物質や細菌の成分が血流に乗って全身をめぐると言われています。
その結果、血管の内側がダメージを受け、血管が広がりにくくなる。これが、歯周病とEDがつながると考えられている理由のひとつです。
陰茎への血流は体の中でも特に細い血管を通っているため、こうした影響を早い段階で受けやすいとされています。血管の状態についてはコレステロール値とEDの関係でも触れましたが、口の中も無関係ではなかったようです。
歯周病とEDに共通する生活習慣
歯周病とEDが重なりやすいもうひとつの理由は、原因となる生活習慣が共通していることだと言われています。
- 喫煙(歯ぐきの血流が悪くなり、血管も収縮しやすくなる)
- 血糖値の高さ(歯周病を悪化させ、EDの原因にもなる)
- 飲酒後の歯みがきなしでの寝落ち
- ストレスや睡眠不足による免疫力の低下
並べてみると、どれも自分に当てはまるものばかりでした。
体型や血液検査の数値と同じように、口の中も生活習慣がそのまま表れる場所なのだと思います。見た目に自信があっても内側は別問題、という点は肥満・メタボリックシンドロームとEDでも書いた通りです。
見逃しやすいサイン
歯周病は自覚症状が少ないまま進行することが多いようです。次のような変化があれば、一度歯科で診てもらうきっかけになると思います。
- 歯みがきのときに歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 朝起きたときに口の中がネバつく
- 歯と歯のすき間に食べ物がはさまりやすくなった
- 1年以上、歯科検診を受けていない
私の場合は、最初の3つが当てはまっていました。
寝る前の歯みがきから始める
トレーナーとしてお客様によく伝えるのは「完璧を目指すより、続けられることを1つ増やす」ということです。
口のケアも同じだと思い、まずは飲んだ日こそ帰ってすぐに歯を磨くようにしました。先に磨いてしまえば、寝落ちしても被害は最小限で済みます。
あわせて、夜だけは歯間ブラシも使うようにしています。歯石は自分では取れないので、帰り際には3か月後の予約も入れてきました。
歯周病の治療によって勃起機能の評価が改善したという小規模な研究もあるようですが、EDの原因は歯周病だけではありません。
EDの症状と合わせて気になる変化がある場合は、自己判断せず、専門家に相談してみることをおすすめします。
個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。


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