「父ちゃん、頭くさい」
週末に遊びに来ていた中3の息子が、ソファーで私の隣に座るなり、そう言いました。
思春期の息子は遠慮がありません。言い返そうとしましたが、その日はジムで朝から汗をかき続け、シャワーも浴びずに帰ってきたところでした。
短く刈り上げたフェードカットなので、後頭部から首にかけては、ほとんど地肌が見えています。言われてみれば、においを隠すものは何もありません。
加齢臭には気をつけているつもりでした。でも、息子が言ったのは「体」ではなく「頭」です。
気になって調べてみると、40代前後の男性に特有の、加齢臭とは別のにおいがあることを知りました。
ミドル脂臭とは
ミドル脂臭は、日本の化粧品メーカーの研究で特定された、30〜50代の男性に多いとされるにおいです。
使い古した油のような、少しツンとしたにおいと表現されることが多いようです。
主な原因物質はジアセチルと呼ばれるもので、汗に含まれる乳酸が、皮膚にいる常在菌によって分解されることで発生すると言われています。
加齢臭との違い
加齢臭とミドル脂臭は、似ているようで違うものです。
- 加齢臭は、主に皮脂が酸化してできるノネナールが原因で、40代以降に増えていくと言われています
- ミドル脂臭は、汗と皮脂が関わり、30〜40代で特に強くなるとされています
- 加齢臭は胸や背中、ミドル脂臭は後頭部やうなじから出やすいようです
つまり、40代の男性は、両方のにおいを同時に抱えている可能性があるということです。
加齢臭とホルモンの関係については、加齢臭とED・AGAの関係でも書いています。
なぜ後頭部とうなじなのか
後頭部やうなじは、汗腺と皮脂腺の両方が多い場所だと言われています。
しかも、自分では見えず、においも嗅ぎにくい。シャンプーのときも、頭のてっぺんや生え際ばかり洗って、後頭部や首の後ろは泡が触れる程度になりがちです。
正直に言えば、私は生え際ばかり気にして洗っていました。薄毛が気になる世代の、思わぬ落とし穴かもしれません。
ミドル脂臭が強くなりやすい習慣
次のような習慣があると、ミドル脂臭が強くなりやすいと言われています。
- 汗をかいたまま長時間過ごす
- 後頭部や首の後ろを丁寧に洗っていない
- 髪や頭皮を濡れたまま放置する
- 枕カバーをあまり替えない
- 疲労やストレスが溜まっている
- お酒をよく飲む
疲れていると汗に乳酸が増えやすい、という説もあるようです。一日中汗をかいて働き、夜は毎日飲んでいる私は、条件がそろっていたのだと思います。
今日からできる対策
まず変えたのは、洗い方です。
- 後頭部からうなじ、耳の後ろまで、指の腹で意識して洗う
- シャンプーのあとは、首の後ろも石けんでしっかり洗う
- 洗ったあとは、すぐにドライヤーで根元まで乾かす
- 汗をかいたら、こまめに首まわりを拭く
- 枕カバーは、できるだけこまめに替える
ジムでは、セッションの合間に首の後ろを拭くタオルを用意するようにしました。お客様との距離が近い仕事なので、もっと早く気づくべきでした。
シャンプー選びについては、シャンプーとAGAの関係の記事も参考になるかもしれません。
自分では気づけないにおい
においは、自分ではなかなか気づけないものです。周りも気を使って、なかなか言ってくれません。
その意味で、遠慮なく言ってくれた息子には感謝しています。そのあと私の部屋の枕を嗅いで「やっぱりくさい」と追い打ちをかけてきましたが。
体臭が急に強くなった、においの種類が変わったなど、気になる変化がある場合は、ほかの病気が隠れていることもあると言われています。自己判断せず、専門家に相談してみることをおすすめします。
個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。


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