有酸素運動とEDの関係、筋トレだけでは足りない血管のケア

ED

「ゴショガワラさん、息が続いてないですね」

サックスのレッスン中、先生に言われました。

ひとつの音を長く伸ばすロングトーンの練習です。8拍伸ばすはずが、6拍目あたりで息が苦しくなり、音が細く揺れてしまいました。

その日は、レッスンに向かう途中の地下鉄の階段でも、少し息が上がっていたことを思い出しました。

トレーナーとして、筋トレは人一倍やってきたつもりです。ただ、振り返ってみると、ジョギングや自転車のような有酸素運動は、ほとんどしていません。正直に言えば、昔から苦手なのです。

最近、夜の自信が以前ほどではないと感じることもあり、筋トレだけで本当に十分なのか、改めて調べてみることにしました。

有酸素運動とEDの関係

EDの多くは、陰茎への血流がうまくいかないことが関係していると言われています。

有酸素運動は、血管の内側から一酸化窒素という物質が出るのを促し、血管をしなやかに保つ働きがあると考えられています。この一酸化窒素は、勃起のときに血管を広げる役割も担っている物質です。

海外の研究をまとめた報告では、週に数回、中くらいの強さの有酸素運動を続けた男性で、勃起機能の評価が改善したという結果も示されているようです。

血管の状態については、コレステロール値とEDの関係でも触れています。

筋トレだけでは足りない理由

筋トレも、もちろん体にとって良い習慣です。筋肉量を保つことは、血糖値の管理や男性ホルモンの面でもプラスに働くと言われています。

ただ、血管や心肺の働きを高めるという点では、有酸素運動のほうが得意な分野だと考えられています。

筋トレは「力を出す」運動、有酸素運動は「長く動き続ける」運動。役割が少し違うのだと思います。

私自身、筋肉には自信があっても、階段で息が上がり、サックスのロングトーンが続かない。体の中で、鍛えている部分と鍛えていない部分の差が出ていたのかもしれません。

どのくらいやればいいのか

目安としてよく挙げられるのは、次のような運動です。

  • 少し息が弾むくらいの早歩き
  • 会話ができる程度のゆっくりしたジョギング
  • 自転車やエアロバイク
  • 水泳

時間は1回30分前後、週に3〜4回ほどが目安と言われています。ただ、いきなりこの量を目指す必要はなく、10分でも続けることに意味があると考えられています。

体型や体重が気になる方は、肥満・メタボリックシンドロームとEDもあわせて読んでいただくと、つながりが見えてくると思います。

苦手な人ほど「ついで」に組み込む

有酸素運動が苦手な私が、まず変えたのは移動の仕方です。

  • 地下鉄はひと駅手前で降りて歩く
  • 駅やビルでは、エスカレーターより階段を選ぶ
  • ジムの営業前に、エアロバイクを10分だけこぐ

トレーニングのお客様には「続けられる形にしましょう」とよくお伝えしています。自分にとっての続けられる形は、「わざわざやる」より「ついでにやる」だったようです。

格闘技の練習も、考えてみれば立派な有酸素運動です。最近は、スパーリングの本数を少し増やすようにしています。

無理をしないことも大切

一方で、急に強い運動を始めると、心臓や関節に負担がかかることもあると言われています。

特に、高血圧や糖尿病などの持病がある方、しばらく運動から離れていた方は、軽い運動から少しずつ始めるのが良さそうです。喫煙習慣がある方は、喫煙とEDの関係も参考にしてみてください。

先週のレッスンでは、ロングトーンが7拍まで続きました。先生には「少し良くなりましたね」と言われましたが、たぶん気を使ってくれたのだと思います。

有酸素運動は、すぐに劇的な変化が出るものではないようですが、血管の健康を守るうえで続けて損のない習慣だと思います。

EDの症状と合わせて気になる変化がある場合は、自己判断せず、専門家に相談してみることをおすすめします。


個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

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