閉店後のジムで、一人で帳簿と向き合っていました。
数字には強いはずなのに、この作業だけはどうしても後回しにしてしまう。今月の返済額を眺めながら、頭の中でもう何周も同じ計算を繰り返していました。
その日の夜、彼女と二人でいる時のことです。
体は元気なはずなのに、思うように反応してくれませんでした。
「疲れているだけだろう」と自分に言い聞かせていたのですが、後日ふと気になって調べてみると、「心因性ED」という言葉に行き当たりました。
心因性EDとは何か
EDには、大きく分けて2種類あると言われています。
血流や神経など、体の機能的な問題による「器質性」。
そして、ストレスや不安といった心理的な要因による「心因性」です。
中間管理職や経営者のように、常に評価や責任にさらされる立場ほど、心因性EDの影響を受けやすいと言われています。
体そのものに問題はなくても、緊張やプレッシャーがそのまま体の反応に出てしまう。
人様の体調管理を仕事にしているくせに、自分の体のこととなると、まったくの専門外みたいな顔をしていました。灯台下暗し、とはよく言ったものです。
器質性か心因性か、自分で見分けるヒント
完全に自己判断するのは、正直難しいと思います。
ただ、目安になる視点はいくつかあるようです。
- 朝、目覚めた時の反応はあるか:心因性の場合、睡眠中の反応(いわゆる朝立ち)は保たれやすいと言われています。器質性の場合はここも含めて反応が乏しくなる傾向があるようです
- 特定の状況だけか、常にそうか:相手やタイミングによって差があるなら、心理的な要因が絡んでいる可能性が高いといいます
- ストレスの強い時期と重なっているか:繁忙期や資金繰りの時期など、思い当たる時期があるかどうかも一つの手がかりです
ちなみに、医療機関では「NPT検査(睡眠中の勃起反応を調べる検査)」という方法で、器質性か心因性かをより客観的に見分けることもあるそうです。
一人で悶々と抱え込むタイプでもないので、こういう話は普通に飲みの席で友人に話したりします。「それ、俺もある」と返ってくることも意外と多くて、みんな似たようなものなんだなと思ったりもします。
なぜ中間管理職・経営者が抱えやすいのか
部下の前では弱さを見せられない。
会員には常に元気な顔を見せなければいけない。
そして、数字と向き合う夜は、誰にも見せられない顔になる。
そんな複数方向からのプレッシャーを、常に抱えている人は少なくないはずです。
私自身、めったに感情が乱れることはないタイプですが、そのぶん溜め込んでいるものが、こういう形で体に出てくるのかもしれません。
「弱みを見せられない」という緊張感が、皮肉にも体の弱さとして表に出てしまう。健康を仕事にしている人間ほど、この皮肉に気づきにくいのだと思います。
ストレスが原因だからといって、軽視していいわけではない
「ストレスが原因なら、気にしなければ治るのでは」
そう思われるかもしれません。
ただ、ストレス性の不調を放置すると、それが慢性化し、体の機能そのものにも影響が及ぶ可能性があると言われています。
心の問題だから、と一人で抱え込む必要はありません。
泌尿器科やメンズクリニックでは、身体的な要因と心理的な要因、両方の視点から相談に乗ってもらえるケースが多いようです。
人の健康を預かる仕事をしていても、自分の健康は後回しにしてしまう。そんな人ほど、まずは「これって心因性かもしれない」と気づくことから始めてみてください。
個人の体験・見解に基づく内容です。症状には個人差があり、効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。


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